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【養護教諭のための面接戦略】第14回:アレルギー疾患や慢性疾患の個別対応
【養護教諭のための面接戦略】 第14回:アレルギー疾患や慢性疾患の個別対応 1.はじめに――生命に直結する個別対応の重要性 学校には、アレルギー疾患や慢性疾患を抱えながら通学する児童生徒が数多く在籍しています。 食物アレルギー、 気管支喘息、 アトピー性皮膚炎、 アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患、 そして 糖尿病、 心疾患、 腎疾患、 てんかん、 小児がん、 血友病 などの慢性疾患です。 これらの児童生徒は、適切な個別対応がなければ、学校生活で生命に関わる危険にさらされることがあります。 特に食物アレルギーによるアナフィラキシーは、適切な対応がなされなければ短時間で生命を脅かす重篤な状態に至ります。 過去には、学校給食での食物アレルギー事故により児童が亡くなる痛ましい事例も発生しました。 この事例を契機として、学校におけるアレルギー対応は大きく見直され、組織的な体制整備が強く求められるようになりました。 養護教諭は、これらの疾患を抱える児童生徒への個別対応において、中心的な役割を担います。 学校生活管理指導表に基づく対応の整備、 教職員への情
河野正夫
5月22日読了時間: 11分


【大学生のための面接合格術】第15回:学級経営
【大学生のための面接合格術】 第15回:学級経営 教員採用試験の面接において、 「あなたはどのような学級をつくりたいですか」 「学級経営で大切にしたいことは何ですか」 という質問は、学級担任を任される教員にとって、極めて重要な定番質問です。 学級は、子どもにとって学校生活の基盤であり、学級経営の質が、子どもの育ちと学びを大きく左右します。 今回は、大学生のみなさんが、学級経営に関する質問に的確に答えられるよう、押さえておくべき考え方と、語り方をお伝えしていきます。 1.学級経営とは何か まず、学級経営の意味を確認します。 学級経営とは、学級を、教育的な効果が上がる集団として組織し、子ども一人ひとりが安心して学校生活を送り、人間的な触れ合いを通して互いのよさを認め合い、自分らしさを発揮しながら成長していけるようにする、教師の総合的な営みを指します。 子どもにとって、自分が所属する学級は、学校生活の基盤です。 この基盤が揺らぐようでは、子どもは安心して学校生活を送ることができません。 学級経営は、子どもの生活そのものを支えるという、大きな意義を持って
河野正夫
5月22日読了時間: 9分


【養護教諭のための面接戦略】第13回:多様な性や背景を持つ児童生徒への理解
【養護教諭のための面接戦略】 第13回:多様な性や背景を持つ児童生徒への理解 1.はじめに――多様性への理解は現代の学校の基盤 現代の学校には、実に多様な背景を持つ児童生徒が在籍しています。 性のあり方が多様な子ども、 外国にルーツを持つ子ども、 社会的養護のもとで育つ子ども、 経済的困難を抱える家庭の子ども、 宗教的背景を持つ子ども、 さまざまな家族の形のもとで暮らす子ども など、 その多様性は年々広がっています。 かつての学校は、ある程度均質な集団を前提として運営される傾向がありました。 しかし現代の学校は、多様な背景を持つ一人ひとりが安心して学び、自分らしく成長できる場であることが求められています。 多様性を理解し、尊重し、すべての子どもの居場所を保障することは、現代の学校の基盤的な責務です。 この多様性への対応において、養護教諭は重要な役割を担います。 保健室は、教室では言いにくいことを打ち明けられる場であり、多様な背景を持つ子どもが安心して訪れる場でもあります。 性に関する悩み、 文化的背景からくる困難、 家庭環境からくる不安 など、.
河野正夫
5月21日読了時間: 11分


【大学生のための面接合格術】第14回:特別支援教育
【大学生のための面接合格術】 第14回:特別支援教育 教員採用試験の面接において、 「特別支援教育(障害のある子への支援)についてどう考えますか」 「通常の学級に特別な支援を必要とする子どもがいたら、どう対応しますか」 という質問は、志望校種を問わず頻繁に問われます。 現代の学校では、特別支援教育は一部の専門の教員だけが担うものではなく、すべての教員が理解し、実践すべき領域となっています。 今回は、大学生のみなさんが、特別支援教育に関する質問に的確に答えられるよう、押さえておくべき知識と、考え方、語り方をお伝えしていきます。 1.特別支援教育とは何か まず、特別支援教育の基本的な考え方を確認します。 文部科学省は、特別支援教育を 「障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの」 と定義しています。 ここで重要なのは、特別支援教育が「障害」というラベルそのものに着目する
河野正夫
5月21日読了時間: 10分


【養護教諭のための面接戦略】第12回:特別な支援を必要とする児童生徒への配慮
【養護教諭のための面接戦略】 第12回:特別な支援を必要とする児童生徒への配慮 1.はじめに――特別支援は養護教諭の中心的職務の一つ 通常学級にも、特別支援学級にも、特別支援学校にも、特別な支援を必要とする児童生徒が在籍しています。 発達障害、 知的障害、 肢体不自由、 視覚障害、 聴覚障害、 病弱・身体虚弱、 医療的ケアを必要とする子ども、 慢性疾患を抱える子ども など、 その内容は多岐にわたります。 文部科学省の調査では、通常の学級に在籍する児童生徒のうち、発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒が一定の割合で在籍していることが報告されています。 特別支援教育の対象は、特別支援学校や特別支援学級に在籍する子どもだけではなく、通常学級にも広く存在しているのが現実です。 このような状況の中で、養護教諭の役割はますます重要になっています。 特別な支援を必要とする児童生徒は、心身の健康面で何らかの配慮を要することが多く、保健室との関わりも深くなります。 健康診断時の配慮、 日常的な健康観察、 医療的ケアへの関与、 保護者・主治医との
河野正夫
5月20日読了時間: 12分


【大学生のための面接合格術】第13回:不登校への対応
【大学生のための面接合格術】 第13回:不登校への対応 教員採用試験の面接において、 「不登校への対応についてどう考えますか」 「もし担任の学級に不登校の児童生徒がいたら、どう対応しますか」 という質問は、頻繁に問われる重要なテーマです。 文部科学省の調査によれば、不登校児童生徒数は近年、増加しており、現代の学校教育における中心的課題の一つとなっています。 今回は、大学生のみなさんが、不登校への対応に関する質問に的確に答えられるよう、押さえておくべき法的知識、現代的視点、考え方、語り方をお伝えしていきます。 1.不登校の定義と現状 まず、不登校の定義から確認します。 文部科学省は、不登校児童生徒を 「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にある者(ただし、病気や経済的な理由、新型コロナウイルスの感染回避による者を除く)」 のうち、年間三十日以上欠席した者と定義しています。 近年、小中学校の不登校児童生徒数は増加を続けており、高等学校を含めると三十万人を超える規模となってい
河野正夫
5月20日読了時間: 10分


【養護教諭のための面接戦略】第11回:救急処置における的確な判断と危機管理
【養護教諭のための面接戦略】(全20回連載) 第11回:救急処置における的確な判断と危機管理 1.はじめに――救急処置は養護教諭の伝統的かつ現代的な中核業務 養護教諭の仕事の中で、最も歴史が長く、最も広く知られているのが救急処置です。 学校で起きるけがや急病への対応は、養護教諭の代名詞ともいえる業務であり、保健室の機能の出発点でもあります。 ところが、救急処置は単に「けがの手当てをする」「具合の悪い子の世話をする」という単純な業務ではありません。 けがや急病の状況を瞬時に判断し、適切な処置を施し、必要に応じて医療機関への搬送を判断し、保護者へ連絡し、事故報告書等を作成し、再発防止策を検討する。 一連の流れの中で、養護教諭は的確な判断と冷静な対応を常に求められます。 さらに現代では、救急処置は単独の業務ではなく、学校全体の危機管理体制の中に位置づけられる業務として捉え直されています。 アナフィラキシー、 熱中症、 AEDを用いた心肺蘇生、 災害時の対応、 感染症のクラスター発生、 不審者対応 など、 学校が直面する危機は多岐にわたります。...
河野正夫
5月19日読了時間: 12分


【大学生のための面接合格術】第12回:いじめへの対応
【大学生のための面接合格術】(全20回連載) 第12回:いじめへの対応 教員採用試験の面接において、 「いじめへの対応についてどう考えますか」 「もし担任する学級でいじめが起きたらどうしますか」 という質問は、必ずと言ってよいほど問われます。 いじめは、子どもの生命、心身、財産に重大な被害を及ぼしうる深刻な問題であり、現代の学校教育における中心的課題の一つです。 今回は、大学生のみなさんが、いじめへの対応に関する質問に的確に答えられるよう、押さえておくべき法的知識と、考え方、語り方をお伝えしていきます。 1.いじめ防止対策推進法とその定義 いじめへの対応を語るうえで、最も重要な法律は「いじめ防止対策推進法」です。 この法律は、いじめが「個人間の問題」ではなく、 「社会総がかりで取り組むべき問題」 「学校全体で対応すべき問題」 であることを明確に示した、画期的な法律となります。 この法律の最も重要な要点は、いじめの定義です。 同法第二条は、いじめを次のように定義しています。 「『いじめ』とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等
河野正夫
5月19日読了時間: 10分


【養護教諭のための面接戦略】第10回:養護教諭と生徒指導
【養護教諭のための面接戦略】(全20回連載) 第10回:養護教諭と生徒指導 1.はじめに――養護教諭も生徒指導の担い手 「生徒指導」と聞くと、多くの人は学級担任や生徒指導主事の仕事をイメージします。 問題行動への対応、 校則の遵守、 進路指導、 集団生活のルール作り など、 教諭が中心となって担う領域というイメージが一般的です。 しかし、生徒指導は教諭職だけのものではありません。 養護教諭もまた、生徒指導の重要な担い手です。 文部科学省の『生徒指導提要』においても、養護教諭は生徒指導における中核的な役割を担う一員として明確に位置づけられています。 『生徒指導提要』は令和4年12月に改訂され、新しい生徒指導の考え方が示されました。 改訂版では、生徒指導は「児童生徒一人一人の個性の発見とよさや可能性の伸長と社会的資質・能力の発達を支える教育活動」と定義され、すべての児童生徒を対象とする積極的な支援としての側面が強調されました。 問題行動への対応だけが生徒指導ではなく、子どもの自己実現と成長を支えるすべての教育活動が生徒指導である、という捉え方への大き
河野正夫
5月18日読了時間: 12分


【大学生のための面接合格術】第11回:児童生徒理解
【大学生のための面接合格術】(全20回連載) 第11回:児童生徒理解 教員採用試験の面接において、 「児童生徒理解についてどう考えますか」 「目の前の子どもをどう理解していきますか」 という質問は、生徒指導の根本に関わる重要な問いとして頻繁に出されます。 令和四年十二月に改訂された『生徒指導提要』においても、児童生徒理解は生徒指導の出発点として明確に位置づけられています。 今回は、大学生のみなさんが、児童生徒理解についての質問に的確に答えられるよう、考え方と語り方をお伝えしていきます。 1.児童生徒理解は生徒指導の出発点である まず、児童生徒理解がなぜ重要なのかを確認します。 改訂版『生徒指導提要』では、生徒指導を「児童生徒が、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動」と定義しています。 生徒指導の目的は、児童生徒一人ひとりの個性の発見、よさや可能性の伸長、社会的資質・能力の発達を支えることに置かれています。 この目的を達成するためには、まず目の前の子ども一人ひとりがどのような存在かを、教
河野正夫
5月18日読了時間: 9分


【養護教諭のための面接戦略】第9回:心のケアの重要性
【養護教諭のための面接戦略】(全20回連載) 第9回:心のケアの重要性 1.はじめに――心のケアは現代の養護教諭の中核業務 かつての保健室は、けがや急病への対応を中心とした「応急処置の場」というイメージが強くありました。 しかし現代の保健室では、心の不調を訴えて来室する児童生徒の割合が大きく増えています。 文部科学省の調査でも、保健室で心の問題に関わる相談を受ける機会が著しく増加していることが報告されています。 不登校児童生徒数の増加、 自殺者数の高止まり、 いじめの認知件数の増加、 自傷行為や希死念慮を抱える子どもの存在、 SNSを介した人間関係の悩み、 家庭環境からくる心の傷、 ヤングケアラーとしての負担、 思春期特有の心の揺らぎ など、 子どもの心は実に多様な課題にさらされています。 これらの課題に最前線で向き合うのが、養護教諭です。 心のケアは、現代の養護教諭にとって中核的な業務の一つです。 それと同時に、最も難しく、最も慎重さを要する業務でもあります。 専門的知見、深い人間理解、組織的視点、倫理的判断、すべてが問われる領域です。...
河野正夫
5月17日読了時間: 12分


【大学生のための面接合格術】第10回:同僚教員との連携
【大学生のための面接合格術】(全20回連載) 第10回:同僚教員との連携 教員採用試験の面接において、 「同僚教員との連携をどう考えますか」 「学年の先生方とどう関係を築いていきますか」 「同僚と意見が異なったらどうしますか」 という質問は、極めて頻繁に問われます。 これらの質問の背景には、現代の学校で重視されている「チームとしての学校」という考え方に加え、教師という仕事の本質、すなわち「一人では成り立たない仕事である」という大原則があります。 今回は、大学生のみなさんが、同僚との連携に関する質問に的確に答えられるよう、考え方と語り方をお伝えしていきます。 1.教師の仕事は一人では成り立たない 最初に確認しておきたい大原則があります。 それは、志望校種や志望教科が何であれ、教師の仕事は一人では決して成り立たないということです。 「教師は教室の中で一人で授業をする職業だ」というイメージを持つ方が、大学生にはいらっしゃるかもしれません。 確かに、授業中の教室には、その学級を担当する教師が一人で立っています。 しかし、その授業に至るまでの 教材研究、
河野正夫
5月17日読了時間: 10分


【養護教諭のための面接戦略】第8回:保健指導・健康教育の在り方
【養護教諭のための面接戦略】(全20回連載) 第8回:保健指導・健康教育の在り方 1.はじめに――養護教諭の教育職としての本領 養護教諭は教育職です。 医療職ではありません。 この基本を踏まえると、養護教諭の仕事の中核には、子どもを教育する営みがあります。 その中核的な教育実践が、保健指導と健康教育です。 ところが、面接で「保健指導・健康教育をどのように進めますか」と問われたとき、多くの受験者が表面的な回答に終わってしまいます。 「保健だよりで情報を発信します」 「保健の授業で健康について教えます」 といった、単なる情報提供のレベルにとどまった回答では、教育職としての養護教諭観の浅さが露呈してしまいます。 保健指導と健康教育は、単に健康に関する知識を伝えることではありません。 子どもが自分の心と体に向き合い、健康課題を主体的に解決する力を育てる、教育的営みです。 知識を教えるだけではなく、態度、価値観、判断力、行動力までを育てる総合的な教育実践です。 第8回では、保健指導と健康教育の意味、両者の違いと関連、具体的な実践の在り方、そして面接での語り
河野正夫
5月16日読了時間: 12分


【大学生のための面接合格術】第9回:教員の不祥事
【大学生のための面接合格術】(全20回連載) 第9回:教員の不祥事 教員採用試験の面接において、 「教員の不祥事についてどう考えますか」 「教員の不祥事を防止するためにあなたができることは何ですか」 という質問は、近年、特に問われる重要なテーマです。 教員による 児童生徒へのわいせつ行為、 体罰、 個人情報の漏洩、 横領、 交通事故・飲酒運転 など、 教員の不祥事は社会の厳しい目にさらされており、教育委員会も再発防止に力を入れています。 今回は、大学生のみなさんが、この難しい質問に的確に答えられるよう、考え方と語り方をお伝えしていきます。 1.まず最初に押さえるべき大原則 教員の不祥事を語るにあたって、最も重要な大原則を最初に示します。 それは、 「教員の不祥事は、面接官から直接尋ねられたとき以外は、自分から持ち出さない」 ということです。 たとえば、「最近の教育時事で関心のあることは何ですか」と聞かれたとき、教員の不祥事を選んで答える受験者がいます。 確かに、新聞報道は多く、社会的関心も高いテーマですので、選びたくなる気持ちは理解できます。..
河野正夫
5月16日読了時間: 10分


【養護教諭のための面接戦略】第7回:最近の健康課題
【養護教諭のための面接戦略】全20回連載 第7回:最近の健康課題 1.はじめに――「最近の健康課題」は頻出かつ重要な質問 教員採用試験の面接において、 「最近の子どもの健康課題について、どのように考えますか」 「現代の子どもたちが抱える健康上の課題と、養護教諭としての対応をお聞かせください」 といった質問は、極めて高い頻度で出題されます。 養護教諭は、子どもの健康課題を専門的に把握し、対応する立場にあるため、現代的健康課題への認識を問うのは、面接官にとって自然な関心事です。 この質問への回答の質は、養護教諭としての専門性の深さを直接的に示します。 新聞報道レベルの一般的な認識で答えるのか、学校保健統計や政府方針を踏まえた専門的な認識で答えるのか。その差は、面接官に明確に伝わります。 ところが、多くの受験者がこの質問への準備を怠っています。 「子どもの体力低下」「肥満」「不登校」といった、誰でも思いつく課題を漠然と挙げるだけで、深い分析や具体的な対応を語れない受験者が少なくありません。 これでは、養護教諭としての職業的力量を示すことができません。.
河野正夫
5月15日読了時間: 11分


【大学生のための面接合格術】第8回:教育時事
【大学生のための面接合格術】全20回連載 第8回:教育時事 教員採用試験の面接において、 「最近気になる教育に関するニュースは何ですか」 「教育時事について一つ取り上げて、あなたの考えを述べてください」 という質問は、頻繁に問われます。 教育時事は、受験者の教育への関心、社会への視野、論理的に考える力、そして、教師としての見識を一度に確認できる、効率のよい質問です。 今回は、大学生のみなさんが、教育時事に関する質問に的確に答えられるよう、準備の仕方と語り方をお伝えしていきます。 1.面接官が教育時事の質問で見ているもの まず、面接官がこの質問を通して何を見ているのかを確認します。 面接官は、受験者がニュースを暗記しているかどうかを試しているのではありません。 次の四つの視点で評価しています。 第一に、教育への関心の深さです。 教師を目指す者として、日頃から教育に関する情報に触れ、関心を持って世の中を見ているかどうか。 教師の仕事に対する本気度が、この質問への準備の質に表れます。 第二に、社会と教育を結びつけて考える力です。 教育は社会の中で営まれ
河野正夫
5月15日読了時間: 10分


【大学生のための面接合格術】(全20回連載)第7回:大学で力を入れたこと
【大学生のための面接合格術】(全20回連載) 第7回:大学で力を入れたこと 教員採用試験の面接において、 「大学で力を入れたことを教えてください」 「学生生活で最も打ち込んだことは何ですか」 という質問は、必ずと言ってよいほど問われる定番です。 この質問は、学生時代の取り組みを通して、受験者の人物像、行動力、学ぶ姿勢、そして教師としての適性を見極めるための、極めて重要な問いとなります。 今回は、大学生のみなさんが、自分の大学生活を教師としての資質に結びつけて語れるよう、具体的なポイントをお伝えしていきます。 1.面接官がこの質問で見ているもの まず、面接官がこの質問を通して何を見ているのかを確認します。 「力を入れたこと」と聞いて、輝かしい成果や派手な経歴を求めていると考えるのは誤解です。 面接官は次の四つの視点で評価しています。 第一に、主体性と行動力です。 大学生活という、自由度の高い時間を、自分の意志でどう使ってきたか。 受け身ではなく、自分から目標を立てて行動できる人物かどうかを見ています。 第二に、継続する力です。 途中で投げ出さず、あ
河野正夫
5月14日読了時間: 9分


【養護教諭のための面接戦略】第6回:家庭との連携
【養護教諭のための面接戦略】 第6回:家庭との連携 1.はじめに――家庭は学校保健の重要なパートナー 子どもの健康を守り育てる営みは、学校だけで完結するものではありません。 子どもは一日の多くを学校で過ごしますが、それでも生活時間全体で見れば、家庭で過ごす時間の方が長いのが現実です。 睡眠、食事、運動習慣、メディアとの関わり方、家族との関係性など、子どもの心身の健康を形づくる要素の多くは、家庭生活の中にあります。 学校が子どもの健康に責任を持つためには、家庭との連携が不可欠です。 そして、学校と家庭をつなぐ役割を担う中核的な存在が、養護教諭です。 学級担任も家庭と連携しますが、養護教諭は心身の健康という専門領域において、家庭と独自の関係を築きます。 健康診断の結果通知、保健だよりの発行、健康相談での保護者対応、慢性疾患を抱える児童生徒の保護者との情報共有、虐待が疑われる場合の対応など、養護教諭が担う家庭との連携は、多岐かつ深刻な内容に及びます。 ところが面接で「家庭との連携をどのように進めますか」と問われたとき、多くの受験者が表面的な回答に終わっ
河野正夫
5月13日読了時間: 12分


【大学生のための面接合格術】第6回:恩師からの影響
【大学生のための面接合格術】 第6回:恩師からの影響 教員採用試験の面接において、 「あなたに影響を与えた恩師について教えてください」 「教師を目指すきっかけになった先生はいますか」 という質問は、定番です。 多くの受験者が、自分が出会った先生のエピソードを熱心に語ります。 しかし、この質問もまた、語り方を誤ると、せっかくのエピソードが評価に結びつかないことがあります。 今回は、大学生のみなさんが、恩師からの影響を教師としての未来につなげて語れるよう、具体的なポイントをお伝えしていきます。 1.面接官が恩師の質問で見ているもの まず、面接官がこの質問で何を見ているのかを確認します。 面接官は、あなたの恩師がどんな素晴らしい人だったかを知りたいのではありません。 次の三つの視点で受験者を評価しています。 第一に、教育観の源泉です。 あなたが目指す教師像は、どんな出会いと経験から形づくられてきたのか。 教育観に「血の通った根拠」があるかどうかを見ています。 第二に、人を見る目です。 同じ先生に出会っても、その先生の何を学び取るかは人によって異なります
河野正夫
5月13日読了時間: 9分


【養護教諭のための面接戦略】第5回:同僚教員・専門家との連携
【養護教諭のための面接戦略】 第5回:同僚教員・専門家との連携 1.はじめに――「一人配置」だからこそ連携が不可欠 養護教諭は、ほとんどの学校において一人配置です。 大規模校で複数配置されている場合もありますが、全国的に見ると、養護教諭は学校に原則一人という体制が一般的です。 この「一人配置」という事実は、養護教諭の働き方を大きく規定します。 学級担任は学年の中に複数いて、日々情報交換や相談ができます。 教科担当は同じ教科の教員と教科会で連携できます。 しかし養護教諭は、同じ職務を担う同僚が校内にいないことが普通です。 ここで多くの受験者が誤解するのは、「一人配置だから養護教諭は独立して仕事を進める」という発想です。 むしろ事実は逆で、一人配置であるからこそ、養護教諭は、徹底的に連携しなければ仕事が成り立たないのです。 養護教諭が向き合う課題は、 健康相談、 心のケア、 いじめ・ 不登校への対応、 アレルギー対応、 慢性疾患への配慮、 虐待の発見、 特別な支援を要する児童生徒への対応 など、 いずれも一人で抱え込むには重すぎ、専門性も多岐にわたり
河野正夫
5月12日読了時間: 11分
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