第28回 最終チェックリスト:当日の持ち物・心構え・行動プラン
- 河野正夫
- 2025年9月23日
- 読了時間: 6分
第28回 最終チェックリスト:当日の持ち物・心構え・行動プラン
<教員採用試験 面接合格講座(連載全30回)>
1.はじめに
教員採用試験の面接本番は、これまで積み上げてきた努力を発揮する場です。
直前期まで面接練習を重ね、教育観や志望動機を整理してきたとしても、当日の準備不足や不測のトラブルが原因で本来の力を出せない受験者は少なくありません。
面接本番は、単に「質問に答える場」ではなく、受験者の態度や行動すべてが評価対象となります。
試験会場への到着時から退室まで、受験者の一挙手一投足が面接官や試験関係者の目に入ります。
そのため、当日の行動計画を事前に設計し、持ち物や心構えを確認しておくことが不可欠です。
本稿では、持ち物、心構え、行動プランの三つの視点から、面接本番に臨むための最終チェックリストを提示します。
これを確実に実行することで、落ち着いた心で面接に臨み、最高のパフォーマンスを発揮できます。

2.当日の持ち物チェックリスト
まず、面接当日の持ち物を整えることは、受験者としての基本です。
不足や忘れ物は、不安を増幅させ、面接前の集中力を奪います。
(1)必須書類
☆受験票
☆身分証明書(運転免許証など)
☆会場案内や受験要項
☆健康チェックシート(必要な自治体のみ)
これらは試験当日に必ず確認されるものです。前日のうちに封筒やクリアファイルにまとめておきましょう。
(2)筆記用具
☆鉛筆やシャープペンシル(複数本)
☆消しゴム(予備含む)
☆ボールペン(書類記入用)
試験会場では貸し出しがない場合が多いため、予備を含めて準備します。
(3)時計
☆試験会場では携帯電話が使用できません。
☆必ずアナログまたはデジタルの腕時計を持参します。
(アナログの方が誤解がなくていいです。)
☆音が出るものや、スマートウォッチは禁止されています。
(4)その他の備品
☆ハンカチ、ティッシュ
☆口臭ケア用品(ブレスケアタブレットなど)
☆替えのストッキングや靴下
☆小型の鏡(身だしなみ確認用)
特に服装が乱れたときにすぐに対応できる備品は安心感につながります。
3.服装と身だしなみの最終確認
服装や身だしなみは、第一印象を大きく左右します。
前日までにすべて整えておき、当日焦らないようにします。
(1)スーツ
男女ともに落ち着いた色(紺・グレー・黒)が基本です。
サイズが合っていないスーツは不格好に見えるため、必ず試着して確認しておきます。
(2)シャツ・ブラウス
アイロンをかけてしわを完全に取り除きます。
特に襟や袖口は面接官の視線に入りやすいため注意が必要です。
(3)靴
靴は意外と見られています。
前日に磨いて清潔感を保ちましょう。
ヒールは低めで安定感のあるものが望ましいです。
(4)髪型
前髪で目が隠れないように整え、耳が見える程度にすっきりとまとめます。
髪色は自然な色合いを保ちます。
(5)表情と口元
面接中はもちろん、会場に入った瞬間から見られています。
鏡で笑顔を確認し、口臭対策も忘れずに行います。
4.心構えの整え方
面接当日は緊張が高まるため、心構えを意識的に整えることが大切です。
(1)「緊張は味方」という意識
緊張を「敵」と考えると、さらに焦りが増します。緊張は集中力を高めるための自然な反応です。
「緊張しているからこそ全力を出せる」と前向きにとらえましょう。
(2)結果ではなくプロセスに集中
「合格しなければ」という結果への執着は緊張を強めます。
代わりに、「一つひとつの質問に誠実に答える」「落ち着いて入退室する」など、プロセス目標を設定しましょう。
(3)自分自身の努力を信じる
ここまでの準備は自分を支える土台です。
「これまでやってきた練習は必ず力になる」と信じることで、不安を和らげることができます。
5.行動プランの設計
面接当日の行動は、分単位で計画しておくと安心です。
特に、移動時間や待機時間を想定した準備が重要です。
(1)出発前
☆出発の2時間前には起床し、軽く体を動かす。
☆朝食は消化の良いものを選ぶ。
☆服装を整え、鏡で全身を確認する。
☆必要書類と持ち物を最終確認する。
(2)移動中
☆会場には集合時間の30分前には到着できるよう計画する。
☆電車遅延などのトラブルを想定し、予備時間を多めに取る。
☆会場近くではスマートフォンを操作せず、姿勢や表情を整える。
(3)会場到着後
☆控室では静かに待機し、余計なおしゃべりは避ける。
☆試験官やスタッフ、他の受験者に対しても礼儀正しく接する。
☆呼吸を整え、面接開始まで心を落ち着ける。
6.入室から退室までの流れ
面接は、入室した瞬間から評価が始まります。
動作の一つひとつを丁寧に行いましょう。
(1)入室
☆ドアを静かにノックし、「失礼します」と明るく言う。
☆面接官の方を見て一礼する。
☆落ち着いて歩き、椅子の横に立つ。
(2)着席
☆「どうぞお座りください」と促されてから座る。
☆背筋を伸ばし、両手は膝の上に自然に置く。
☆呼吸を整えて面接に集中する。
(3)退室
☆面接終了後は椅子を静かに戻す。
☆面接官に向かって一礼し、「ありがとうございました」と感謝を述べる。
☆ドアを静かに閉め、最後まで落ち着いた動作を心がける。
7.面接官の目に映る「受験者像」
当日の行動や態度は、受験者像を形づくります。
面接官は次のような点を観察しています。
(1)安定感
教師として子どもたちを落ち着いて導けるかどうか。
動作や声のトーンが安定している受験者は信頼されます。
(2)誠実さ
礼儀正しく、場をわきまえた行動ができているか。
会場スタッフや他の受験者への態度も評価対象です。
(3)教育者としての責任感
自分の言葉や態度に責任を持ち、教師としてふさわしい人物かどうかが見られます。
8.最終確認は第三者と行う
持ち物や行動プランの確認は、自分一人では見落としがちです。
第三者の視点を入れることで、細部の不備を事前に修正できます。
9.まとめ
面接本番は、これまでの努力を形にする最終段階です。
☆前日までに持ち物と服装を整える。
☆心構えを確認し、緊張を味方につける。
☆出発から退室までの行動を計画的に実行する。
☆採用側は会場到着時から退室までを総合的に評価しているという自覚でいる。
万全の準備と冷静な行動が合格への鍵となります。
面接当日は「最良の教師像を示す場」として、自信を持って臨みましょう。
次回予告
第29回は「合格者の再現答案分析―高評価回答のパターン学習」です。
実際の合格者の回答を分析し、どのような要素が高評価につながるのかを詳しく解説します。
河野正夫



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