第18回:<大学生のための面接無料講座> 論理の飛躍を防ぐ!面接回答のチェックリスト
- 河野正夫
- 2025年6月24日
- 読了時間: 4分
第18回:論理の飛躍を防ぐ!
面接回答のチェックリスト
面接試験で減点されやすい大きな原因の一つに、「論理の飛躍」があります。
自分では筋道を立てて話しているつもりでも、話のつながりが曖昧だったり、前提が共有されていなかったりすると、聞き手である面接官には「わかりにくい」「腑に落ちない」と感じられてしまいます。
今回は、そうした“論理のズレ”を事前にチェックし、自己修正できるようにするための方法を詳しく解説します。

論理の飛躍とは何か?
三段階で理解する
まずは、「論理の飛躍」がどのような現象かを整理しましょう。
これは、以下のような三つの観点からとらえることができます。
1. 前提の省略による断絶:
主張に至る前提が説明されておらず、「なぜその話になるのか」が不明な状態。
2. 具体と抽象のねじれ:
抽象的な主張に対して具体例が噛み合っていなかったり、例示だけで論点が曖昧になっている状態。
3. 因果関係の誤認・誇張:
理由と結果の関係が弱いにもかかわらず、あたかも必然であるかのように語られてしまっている状態。
これらはいずれも、発話者の主観に基づいて展開されており、聞き手の視点が欠落していることに起因しています。
「わかりやすい」回答は何が違うのか
面接官に伝わる回答とは、「話の構造が明確で、因果関係が自然で、前提が共有されている話」です。
つまり、以下の三点を満たす必要があります。
☆構造が階層的に整理されている
「結論 → 理由 → 具体例」の順序が守られている。
☆話のつながりに“論理的接続語”が適切に使われている
「その理由は」「その結果」「具体的には」など、つなぎがあることで、因果や補足の関係が明示される。
☆面接官が知らない情報が、暗黙の前提として置かれていない
聞き手が共有していない状況や背景情報を、言外に置いたまま進めると、話の整合性が崩れる。
これらを意識することで、論理の飛躍を予防する「構造的な話し方」が可能になります。
回答前に確認すべき「論理の点検項目」
以下に、論理の飛躍を防ぐためのセルフチェックリストを示します。
面接前の準備段階で、必ず各項目を自問してみてください。
1. 主張と理由が一致しているか
→「私は○○と考えます」に対して、「なぜなら」の内容が妥当であるかを確認します。
2. 具体例が理由の補強になっているか
→単なる体験談の羅列になっていないかを見直します。
3. 話の展開に一貫性があるか
→主張とエピソードがバラバラで、方向性がズレていないか点検します。
4. 話の順序が聞き手に負担をかけていないか
→唐突に体験談から始まって結論が最後になるなど、混乱を与えていないかを見ます。
5. 前提となる状況説明が過不足なく語られているか
→「それはどこで?誰と?なぜその状況に?」と聞かれそうな情報が抜けていないかを確認します。
6. 抽象語の使用が過度になっていないか
→「頑張りました」「大変でした」など、意味の曖昧な言葉で誤魔化していないかを見直します。
7. 結論の位置が明確か
→話の冒頭か終盤で、主張がはっきりと提示されているかをチェックします。
回答の練習では「聞き手の目線」を取り入れる
多くの大学生が見落としがちなのは、「自分の話したいこと」を優先して構成してしまう点です。
しかし、面接とは対話であり、聞き手である面接官にとっての“理解しやすさ”が最大の評価基準になります。
以下のような視点を意識しましょう。
☆面接官は、あなたのことを何も知らない人である。
☆面接官は、短時間で多数の受験者を評価している。
☆面接官は、「この人と一緒に働けるか」を実感で判断している。
これらをふまえ、「論理がつながっていて」「展開に納得感がある」回答は、それだけで評価される大きな要素になります。
実践:自分の回答を分析する方法
論理の飛躍を自分で発見するためには、音声録音と逐語的文字起こしが有効です。
以下の手順で、自己点検を試してみてください。
1. 回答をスマートフォン等で録音する
2. 自分で録音を聞きながら、話した内容を文字に書き起こす
3. チェックリストに従って、論理的接続や構造を分析する
4. 改善点を踏まえて再度録音し、比較検討する
この作業は手間がかかりますが、実際に面接力が向上する受験生は、必ずこうした「構造の自己点検」を繰り返しています。
おわりに:
面接は“内容”より“構造”で勝負が決まる
面接では「良いことを言う」必要はありません。
それよりも、「話のつながりが明確で、相手が理解しやすい」ことが、最終的な合否を分けます。
論理の飛躍は、自分では気づきにくく、無自覚なまま評価を落とす要因になります。
今回紹介したチェックリストを使って、自分の面接回答を構造的に検証する習慣をつけてください。
それが、表現力を「印象的な語り」から「評価される語り」へと変化させる第一歩となるはずです。
次回(第19回)は、「エピソードを主張に変えるストーリーテリング技術」をテーマに、面接におけるエピソードの構造化と説得力の創出について詳しく解説します。
河野正夫



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