第17回:直前期の総仕上げと調整法 【教員採用試験の不合格を合格に変える!】(全20回連載)
- 河野正夫
- 2025年10月14日
- 読了時間: 8分
第17回:直前期の総仕上げと調整法
【教員採用試験の不合格を合格に変える!】(全20回連載)
# 第17回:直前期の総仕上げと調整法
## はじめに
教員採用試験の1ヶ月前から試験当日までの直前期は、これまでの学習の集大成となる重要な時期です。
しかし、「もっと勉強しなければ」という焦りから、無理な学習を続けて体調を崩したり、新しいことに手を出して混乱したりする受験者が少なくありません。
直前期に必要なのは、新しい知識を詰め込むことではなく、これまで積み上げてきた力を本番で発揮できるよう調整することです。
この記事では、学習心理学や健康科学の知見をもとに、直前期の効果的な総仕上げと心身の調整法を分かりやすく解説します。

## 直前期の基本方針
まず、直前期に何をすべきか、何をすべきでないかを明確にしましょう。
**新しいことは始めない**
直前期に新しい分野や新しい教材に手を出すと、知識が混乱します。
これまで使ってきた教材を繰り返し復習することに集中します。
**完璧を目指さない**
「あれもこれも」と欲張ると、結局何も身につきません。
重要な内容に絞って、確実に定着させることを優先します。
**体調管理を最優先**
どんなに知識があっても、体調を崩したら本番で力を発揮できません。
睡眠、食事、適度な運動を大切にします。
**自信を持つための期間**
直前期は、「自分はできる」という自信を育てる期間でもあります。
不安ばかり感じるのではなく、これまでの努力を信じることが大切です。
## 1ヶ月前からの学習計画
試験1ヶ月前からは、計画的に総仕上げを進めます。
**第1週(試験4週間前):
弱点の最終補強**
これまでの学習で、苦手だった分野を集中的に復習します。
ただし、深入りしすぎないことが重要です。
基本的な内容を確実に押さえることを目標にします。
学習内容:
- 苦手分野の基礎的な内容の復習
- 過去問で間違えた問題の再確認
- 教育時事の最新情報のチェック
**第2週(試験3週間前):
頻出分野の徹底復習**
過去問分析で明らかになった頻出分野を、徹底的に復習します。
出題される可能性が高い内容を優先します。
学習内容:
- 教育法規の頻出条文の確認
- 学習指導要領の重要ポイントの復習
- 面接の想定質問への回答の最終確認
**第3週(試験2週間前):
総合演習**
本番を想定した総合的な演習を行います。
時間を測って過去問を解く、面接の練習をするなど、実践的な演習に取り組みます。
学習内容:
- 過去問を時間を測って解く
- 面接の最終演習
- 模擬授業の最終確認
**第4週(試験1週間前):
調整と確認**
新しいことは一切せず、これまでの復習内容を確認します。
学習量を徐々に減らし、心身のコンディションを整えます。
学習内容:
- 重要事項の最終確認(暗記カード、まとめノートなど)
- 軽い復習(無理をしない)
- 試験会場の確認、持ち物の準備
## 効果的な復習方法
直前期の復習は、効率を重視します。
**まとめノートの活用**
これまで作成してきたまとめノートや暗記カードを繰り返し見ます。
新しくノートを作るのではなく、既存のものを活用します。
**声に出して覚える**
黙読だけでなく、声に出して読むことで記憶が定着します。
重要な条文や理論は、声に出して確認しましょう。
**短時間の復習を繰り返す**
長時間集中するより、30分〜1時間の復習を何度も繰り返す方が効果的です。
疲れたら休憩を取り、無理をしません。
**できることの確認**
「できないこと」ばかり気にするのではなく、「できるようになったこと」を確認することで、自信につながります。
## 面接・実技の最終準備
筆記試験だけでなく、面接や実技の準備も重要です。
**面接の最終確認**
頻出質問への回答を、もう一度確認します。
丸暗記ではなく、キーワードや話の流れを確認する程度にします。
確認すべき質問:
- なぜ教員になりたいのか
- あなたの教育観は何か
- この自治体を志望する理由
- 最近の教育時事について
**表情と話し方の練習**
鏡の前で笑顔の練習をします。
明るい表情で話せるよう、声の大きさやトーンも確認します。
**模擬授業・場面指導の最終確認**
一通り、声に出して演習します。
ただし、やりすぎて疲れないよう注意します。
## 体調管理の重要性
直前期の体調管理は、合否を左右します。
**睡眠を最優先**
睡眠不足は、集中力、記憶力、判断力を低下させます。
夜遅くまで勉強するより、早く寝て朝型の生活リズムにします。
理想的な睡眠:
- 就寝時刻:22時〜23時
- 起床時刻:6時〜7時
- 睡眠時間:7〜8時間
**バランスの良い食事**
脳の働きを支えるため、栄養バランスの取れた食事を心がけます。
特に朝食はしっかり取りましょう。
避けるべき食習慣:
- 夜遅い時間の食事
- 過度なカフェイン摂取
- 偏った食事
- 暴飲暴食
**適度な運動**
軽い運動は、ストレス解消と睡眠の質向上に効果的です。
散歩やストレッチなど、無理のない運動を取り入れます。
**体調不良への対応**
風邪などの体調不良は、早めに対処します。
無理をして悪化させないよう、必要なら医療機関を受診します。
## メンタルヘルスの管理
直前期は不安が高まりやすい時期です。
心の健康も大切にしましょう。
**適度な不安は自然なこと**
試験前に不安を感じるのは当たり前です。
完全にリラックスする必要はありません。
適度な緊張感は、パフォーマンスを高めます。
**不安を軽減する方法**
深呼吸やリラクゼーション法を取り入れます。
ゆっくりと深く呼吸することで、心が落ち着きます。
**ポジティブな自己暗示**
「自分はできる」「これまで頑張ってきた」と、自分に言い聞かせます。
ネガティブな考えを、意識的にポジティブに変えていきます。
**他人と比較しない**
他の受験者と自分を比較して焦る必要はありません。
自分のペースで準備を進めることが大切です。
## 試験1週間前の過ごし方
試験1週間前は、特に慎重に過ごします。
**学習量を徐々に減らす**
1週間前からは、学習時間を徐々に減らします。
前日は軽い復習だけにして、早めに休みます。
**生活リズムを試験に合わせる**
試験開始時刻に合わせて、起床時刻を調整します。
試験当日に最高のパフォーマンスができるよう、体内時計を整えます。
**試験会場の確認**
試験会場への行き方、所要時間、最寄り駅などを確認します。
可能であれば、一度下見に行くと安心です。
**持ち物の準備**
受験票、筆記用具、時計など、必要な持ち物を前日までに準備します。
当日慌てないよう、チェックリストを作っておきます。
## 試験前日の過ごし方
前日の過ごし方が、当日のパフォーマンスを左右します。
**新しい勉強はしない**
前日に新しい勉強をすると、不安が増すだけです。
これまでのまとめノートを軽く見る程度にします。
**リラックスして過ごす**
好きな音楽を聴く、軽い散歩をするなど、リラックスして過ごします。
ただし、夜更かしは避けます。
**早めに就寝**
普段より1時間程度早く寝るようにします。
ただし、早すぎると眠れないので、適度な時間にします。
**持ち物の最終確認**
前日の夜に、もう一度持ち物を確認します。
受験票は特に注意して確認しましょう。
## 試験当日の朝
当日の朝の過ごし方も重要です。
**余裕を持って起床**
試験開始の3時間前には起床します。
脳が完全に目覚めるまでに時間がかかるためです。
**朝食をしっかり取る**
脳のエネルギー源である炭水化物を中心に、バランスの良い朝食を取ります。
食べ慣れたものを食べることが安心につながります。
**早めに会場へ**
時間に余裕を持って会場に到着します。
ギリギリに到着すると、焦りや不安が高まります。
**軽い復習**
会場に早く着いたら、まとめノートを軽く見る程度にします。
直前に詰め込んでも効果は薄いので、落ち着いて待ちます。
## 学生と講師それぞれの直前期
学生と講師では、直前期の過ごし方に違いがあります。
**学生の場合**
大学の授業や試験と重なる場合があります。
教員採用試験を優先するのか、大学の単位を優先するのか、早めに判断して計画を立てます。
**講師の場合**
学校での仕事を続けながらの準備になります。
無理をして体調を崩さないよう、仕事と試験勉強のバランスを取ることが重要です。
仕事は手を抜かず、しかし自分の体調も大切にします。
## まとめ
直前期の総仕上げと調整には、新しいことを始めない、重要事項に絞る、体調管理を最優先する、自信を育てるという4つの原則が重要です。
焦りから無理な勉強を続けるのではなく、これまでの努力を信じて、心身のコンディションを整えることが、本番での実力発揮につながります。
重要なのは、直前期は「詰め込む期間」ではなく「調整する期間」だということです。
これまで積み上げてきた力を、本番で最大限に発揮できるよう、余裕を持って準備を進めましょう。
あなたのこれまでの努力は、必ず実を結びます。
次回は、試験当日のパフォーマンス最大化術について解説します。
当日の朝から試験終了まで、どのように過ごせば最高のパフォーマンスができるかを学んでいきましょう。
河野正夫



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