物事を変えるのは「文句」ではなく「提案」
- 河野正夫
- 3 日前
- 読了時間: 3分
★物事を変えるのは「文句」ではなく「提案」
世の中には、不満を言う人と、解決策を示す人がいます。
この二者は一見同じ問題意識を持っているように見えますが、実際にはまったく異なる存在です。
そして、その違いはときに人間関係や物事の進展を大きく左右します。
今日、私が運営しているブログに関して、興味深い出来事がありました。
これはまさに、「文句だけ言う人」と「解決策を示す人」の対比を浮き彫りにするものでした。

★きっかけは広告が表示されるリンク
私の一つ一つのブログ記事はURLが非常に長いため、アクセスしやすくする目的でURL短縮サービスを利用しています。
これは、長いリンクを短くできる便利な仕組みですが、無料サービスであるため、アクセス時に広告が表示されます。
これはYouTubeなどと同じく、「無料で利用できる代わりに広告が流れる」という、ごく当たり前の仕組みです。
ところが、質問箱にこのようなメッセージが届きました。
「質問というか要望なのですが、ブログのリンクに行くと広告が出てきます。ダイレクトにブログに行きたいです。」
つまり、「広告が邪魔だから、広告を表示させずに直接ブログに飛べるようにしてほしい」という要望です。
★二つの反応
文句と提案
私はこのメッセージに対して、「広告が表示されるのは短縮サービス側の仕様であり、レトリカ(私)が広告収入を得ているわけではないこと」「広告を消すには有料プランへの加入が必要であること」を説明しました。
しかし、その後、まったく異なる人物から素敵な提案がありました。
★解決策を教えてくれる人
「広告が出ない無料のサービスがこちらにありますよ」と、代替手段をわざわざ教えてくれました。
まさに、相手の負担を軽くしようという、思いやりと行動力があるタイプです。
同じ「広告が邪魔」という出発点でありながら、この差はあまりにも大きいものでした。
前者は、ただ不満をまき散らして、要求するだけ。
一方、後者は問題を一歩前に進めてくれます。
まるで、道にゴミが落ちているのを見て「誰か片付けろ!」と叫ぶ人と、黙って拾い上げて「この辺にゴミ箱を置くといいですね」と提案する人との違いのようです。
★教員志望者としての資質
驚くことに、この二人はどちらも教員を目指している人のようです。
教育現場は、常に問題解決の連続です。
子どもがつまずいたとき、教師が「困ったね、ダメだね。」と言うだけでは何も変わりません。
「こうしてみよう」「次はこの方法を試してみよう」と具体的な道筋を示して導くことこそ、教師の役割です。
つまり、今回でいえば、解決策を提示してくれた後者のような姿勢を持つ人こそ、教育現場にふさわしいといえます。
逆に、文句と要求だけを言い続ける人が教師になれば、子どもたちに失望と混乱を与えることになるでしょう。
★感謝と願い
今回、代替サービスを教えてくださった方には、心から感謝しています。
不満をぶつけるだけでは世界は変わりません。
解決策を提示する人がいることで、初めて前進が生まれます。
教育を志す人たちには、ぜひ後者のような姿勢を持ち続けてほしいと願います。
その姿勢こそが、子どもたちの未来を支える力になるのですから。
河野正夫
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