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小論文シリーズ19「誰一人残されない学びの保証に向けた不登校対策」

  • 執筆者の写真: 河野正夫
    河野正夫
  • 2025年6月24日
  • 読了時間: 3分

【小論文課題】


不登校の児童生徒が増加する中「誰一人残されない学びの保証に向けた不登校対策が求められます このことについてあなたはどのようなことが大切だと考えますか?そのためにどのような取り組みますか。


(600文字以内)





【小論文】


 不登校の児童生徒が増加する現状において、「誰一人残されない学びの保証」を実現するためには、学習の場を学校内に限定することなく、多様な教育機会を制度的に整える包括的な教育体制の構築が求められる。すべての子どもにとって「安心して学べる環境」が保障されてこそ、真の意味での教育的包摂が実現する。


 私はかつて、長期欠席の状態にあった生徒を対象に、週数回のオンライン支援と家庭への個別フォローを継続的に行った。対話の糸口すら見つからなかった初期段階では、生徒の興味関心に寄り添った課題を提示し、それに対する応答を丁寧に受け止めることで、徐々に信頼関係を築いていった。とりわけ、教員側が一方的に学習の目標を押しつけるのではなく、生徒自身が「できそうなこと」「やってみたいこと」を自発的に選び取れるように支援したことが、学びへの主体性を引き出すうえで極めて有効であった。結果的に、生徒は別室登校を経て、段階的に通常学級へと復帰することができた。


 今後は、ICTを活用した在宅支援に加えて、訪問支援、民間団体との連携、教育支援センターやフリースクールとの協働を重層的に進める必要がある。形式にとらわれず、「どこで学ぶか」ではなく「どう学び続けられるか」を重視する教育観の転換こそが、今後の不登校対策の根幹になると考えている。私は、これからも。「誰一人残されない学びの保証」を実現する教育を行っていく。



【執筆の観点】


1. 序論では「制度的課題の提示」と「理念的方向性の明示」を行う


序論では、不登校の増加という社会的現実を踏まえ、「誰一人残されない学びの保証」が求められているという課題認識を提示しています。


その上で、「学校内に限定しない教育機会の保障」や「教育的包摂」という理念的な方向性を示すことで、本論における具体的実践への布石を打っています。


このように、抽象的理念と制度的論点を両立させた導入部で、論理の土台を支えます。



2. 本論では「体験の具体性」と「教育的意義の明確化」を重視する


本論では、不登校状態の生徒に対する個別支援の実践を通じて、「学びの継続」を可能にした具体的な事例を描いています。


課題提示・応答の反復、目標設定の共有、信頼関係の構築といったプロセスが、段階的な復帰へと結実した経緯を、時間的・心理的展開を含めて具体的に記述しています。


また、それを「主体性の支援」や「学びの選択性」といった教育原理に接続させることで、単なる経験談にとどまらない論理性を確保します。



3. 結論では「制度設計への展望」と「教育観の再定義」を提示する


結論部では、「ICT活用」「訪問支援」「多機関連携」などの今後求められる実践の方向性を複数提示しつつ、「どこで学ぶか」ではなく「どう学び続けるか」という教育観の転換を提言しています。


この教育観は、冒頭の「誰一人残されない学びの保証」と理念的に呼応しており、序論と結論が対になって全体構造を引き締めています。


また、最終部で、教育実践者としての意思表明を行っています。




河野正夫




 
 
 

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