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第2回:面接官とは?(30回連載シリーズ)

執筆者の写真: 河野正夫
河野正夫
4 分前
読了時間: 5分

【初歩から学ぶ面接合格戦略】(30回連載シリーズ)


第2回:面接官とは?





面接室に入ると、机の向こうに2人~3人の大人(面接官)が座っています。


この人たちが、あなたの合否を決めます。


その人たちが何者なのかを知っておくと、準備の輪郭がはっきりしてきます。


どんな立場の人が、どんな目で自分を見ているのか。


ここが見えてくると、何を語るべきかの判断がしやすくなります。


今回は、面接室の向こう側に座っている人たちの正体を見ていきます。



★面接官は、2人から3人で構成されます



教員採用試験の面接官は、通常、2人から3人です。


そして、その顔ぶれは、大きく分けて2種類、自治体によっては3種類の人々から成り立っています。



学校の管理職。


教育委員会の指導主事やその他の管理職。


そして、民間人面接官。



この三つです。


順番に見ていきましょう。



★一つ目は、学校の管理職です



校長先生、教頭先生といった、学校の管理職が面接官を務めます。


毎日、学校という現場で教員を指導し、監督している立場の方々です。


この方々は、学校の管理職の立場から受験者を見ます。



自分の学校に来てもらったら、どうだろうか。


学級を任せられるだろうか。


職員室になじんで、他の先生方と力を合わせていけるだろうか。



現場を預かる人の目線で、採用したい人材かどうかを評価・判断していきます。



★二つ目は、教育委員会の指導主事や管理職です



教育委員会の指導主事、教育センターや研修センターの所長、人事課の中間管理職。


こうした立場の方々が、面接官として座っています。


この方々も、教育には精通しています。


指導主事は、教員に授業の方法を指導する立場にあります。


同時に、この方々は、教育委員会という行政組織の一員です。


その観点から、受験者を組織人として、社会人として評価・判断する役目を持っています。


行政組織の一員として、落ち着いて動ける人かどうか。


学校の外の人と接したときに、信頼される受け答えができるか。


そうした角度からの視線が加わります。



★三つ目は、民間人面接官です



一部の自治体では、民間人面接官を導入しています。


多くの場合、その地域の名士と呼ばれる方々です。


PTA会長やPTA連合会会長を経験している会社経営者。


弁護士。


時には、心理カウンセラーという場合もあります。



顔ぶれは多様ですが、共通点があります。


PTA活動や行政への協力を通じて、教育に何らかの貢献をしてきた方々だという点です。



学校の外側から教育に関わってきた大人の目で、受験者を見ています。


保護者として学校と付き合ってきた実感が、判断の土台にあります。



★ここに、注目すべき事実があります



さて、ここからが今回の中心です。


これらの面接官について、必ず知っておいていただきたい事実があります。


どの種類の面接官であっても、人材採用のプロフェッショナルではないという事実です。



対人コミュニケーションの専門家でもありません。


採用人事の専門家でもありません。



確かに、校長先生や教頭先生は、日々、教員と接しています。


指導主事の方々は、授業法を指導する立場にあります。


その意味で、教育のプロフェッショナルです。



けれども、採用人事は、まったく別の専門領域です。


人事配置の専門家でもありません。


大企業の人事部にいるような、専門のリクルーターとは、立場も経験もまったく違います。



★面接官という仕事は、充て職です



面接官として任命されるのは、教員採用試験が行われる夏の3日間程度です。


一年のうちの、わずか数日。


その期間だけ、面接官という役割を与えられます。


いわば充て職であり、その時期だけの、にわか仕立ての面接官です。



民間人面接官も同じです。


PTA会長を歴任してきた方であっても、教員採用のプロではありません。


自分の会社で人材採用をしてきた経験があっても、教育公務員の採用については専門外です。



教育委員会の人事課の中間管理職の方も、同様です。


教育委員会で働く行政職の公務員は、県庁や市役所の事務方から、2年から3年の周期で異動して着任します。


人事畑一筋という経歴の方は、ほとんどいらっしゃいません。



つまり、面接室に座っているほぼ全員が、教員採用のプロでもなく、人材採用のプロでもないという構図になります。



★面接官は、それぞれの主観で評価しています



この事実は、受験者にとって、大きな意味を持ちます。


面接官は、共通の採用理論を学んだ上で面接室に座っているわけではありません。


いま自分が就いている立場から、それぞれの主観で受験者を評価しています。



校長としての主観。


指導主事としての主観。


PTA会長としての主観。


人事課の中間管理職としての主観。



同じ受験者を見ていても、心を動かすポイントは、それぞれ違います。


ある面接官が身を乗り出した話に、別の面接官は反応しないという場面も起こります。



★主観であるから、戦略が効きます



ここまで読んで、不安に感じた方もいらっしゃるかもしれません。


主観で評価されるなら、運任せになってしまうのではないか、と。



ここは、逆に考えてください。


主観であるからには、その主観の中身は予測できます。



校長先生であれば、現場で一緒に働く人として、どんな姿を見たいか。


指導主事の方であれば、行政組織の一員として、どんな姿を見たいか。


民間人面接官であれば、地域の大人・保護者として、どんな姿を見たいか。



三つの立場が求めているものを想像し、その三つの目に同時に届く語りを用意しておく。


これが、面接における戦略の出発点です。



一人の面接官にだけ刺さる話より、三人がそろってうなずける話を持っていく。


その準備をした受験者が、安定して高い評価を受け取っていきます。



★第2回のまとめ



面接官は、2人から3人。


学校管理職、教育委員会の指導主事や管理職、そして自治体によっては民間人面接官。



その全員が、いまの立場の主観で受験者を評価しています。


採用人事の専門家がそろっている場ではありません。


誰が座っているのかを知り、その人たちが何を見たいかを予測する。


ここから、面接の準備は始まります。




河野正夫




 
 
 

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